今年に入り、新NISAや日経平均株価最高値と投資についてなにかと話題が上がるようになりました。ですが、実際に投資をしている人は少ないです。今回はそんな投資をなぜしないのかを書いていきます。
日本人の金融資産の内訳で一番多いのが預貯金で実に54%もあります。続いて投資には15%とかなり少ないことがわかります。
現在、円安や物価高など私たちの暮らしに不都合なことが多いです。給料が上がっても物の値段が高くなり追いついていない方も多いのではないでしょうか?しかし、資本主義である以上、物価高になるインフレは継続して続いていくのが健全な状態です。日銀も年の物価上昇率を2%を目標としているとニュースで聞いたこともあるかと思います。そうなのです、物の値段は毎年少しづつ上がっていくと考えた方がいいのです。そんな中投資をしないと将来お金に困ることも出てくるかもしれません。それなのになぜ投資をしている人が少ないのでしょうか?
1.投資するお金がないから
そもそも、したくてもできないということです。近年の物価高や給料が上がらなかったりで生活していくだけでも大変な場合です。投資は生活防衛資金を貯めてから行うのがいいと以前書きましたが、その生活防衛資金を貯めるだけで精一杯になります。
日本人の平均給料は545万円、中央値は423万円です。中央値とはデータのちょうど真ん中の値のことを指します。この給料に物価高が追い付かず、実質賃金は低下とニュースで報道されるようになります。
2.投資の知識がない
投資や、税金などのお金の知識は学校では教えてくれませんでした。現在は少しづつですが金融教育という形で授業に組み込まれて行っているようですが、私たちの世代は全くありませんでした。故に投資は独学となります。自ら知識を得ようとしないと得られません。労働収入のみだとひたすらに働き続けて、まるでハムスターのラッドレースに乗っているようになってしまいます。
3.現金が最強だと思っているから
今まで日本はデフレ(インフレとは逆で物の値段が下がること)を30年近く経験しており、現金でも有効な資産になっていました。しかし、今後インフレになっていくと現金の価値が下がっていってしまいます。また、1990年代では銀行の預金金利が6%もあり、銀行に預けているだけでお金が増えていっていました。そういった親世代の経験から、貯金を進められたりすることが多いと思います。実際に私の親も貯金を勧めてきます。
4.バブル崩壊後を経験したから
バブル崩壊後、日経平均は大暴落を経験し、今年最高値を更新するまで実に34年の月日がかかりました。その頃に投資をしていた人は損を経験された方も多いと思います。そんな方々から投資は怖い物、損をするもの、投資に手を出すと損をする。という認識が世の中に植え付けられてしまったと思います。
5.実際に投資をして損をしたから
それでも勇気を出して投資を始めた方もいるでしょう。しかし、投資についてわからなければお金のプロに聞こうと考えます。一番身近なお金のプロはどこでしょうか?そう銀行です。銀行の窓口で投資の相談をして勧められるままに購入した商品で損をしたという方もいると思います。※銀行でもすべてで損をするわけではないです。対面の窓口で購入をするとどうしても店舗の維持費や、人件費などで余計にコストがかかります。その費用は誰が負担するのでしょうか?そうです。私たちの払う手数料です。実際にこの前銀行から資産運用の説明会の勧誘があり、資料を見たところ、投資信託で手数料が3%前後ととても高いことに気づきました。しかし、このことは事前に知識がないと高いのか安いのかわからないと思います。せっかく行動したのに損が出てやめてしまった。ということもあるかと思います。
以上、投資をしない理由をあげました。これからインフレになり、給料も思ったように上がらず、税金は上がる。など日本はより厳しい現実に向かうと思います。
そんな中でお金の勉強をして、貯金習慣をつけて、ネット証券で新NISAを開設し、手数料の低いインデックスファンドを積み立てで買っていくことが今後のお金の危機を乗り切る方法だと思います。
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