株式投資入門:株式市場の基礎
1.株式とは?
株式は、企業が資金調達のために発行する所有権の一部です。株主は、資金を投じて株式を購入すれば、誰でもその会社のオーナーになることができ、経営に参加できます。その成功や失敗に応じて利益や損失が出ます。
2.株式の取引方法(現物取引と信用取引)
現物取引: 現物取引は、実際に株式を購入して所有する取引です。投資家は株式の所有権を得ますが、購入には全額の資金が必要です。自分の手持ち資金の範囲内で株式を売買できます。
信用取引: 信用取引は、証券会社から資金を借り入れて株式を取引する方法です。投資家は自己資金の一部を担保に証券会社から借り入れ、その資金を使って株式を購入します。証券会社から資金を借り入れるため、手持ちの資金以上の売買ができます。
株式で借金にはなるの?
現物取引で、買った株は価値がなくなることはありますが、自分の投資した元本以上に損失を受けることはありません。一方で信用取引では証券会社から資金を借りるため、自分の手持ち以上の損失が出ます。その分は借金として残ります。なので特に初心者は手を出さない方がいいと思います。
3.株価の動きを理解する。
株価とはその名の通り株式の価格です。ニュースで日経平均株価などと聞いたことはあるかと思います。株価は、供給と需要によって決定されます。企業の株を買いたい人が多ければ株価は上がります。売りたい人が多ければ株価は下がります。供給と需要は企業の業績、市場のトレンド、経済の状況など、さまざまな要因が重なり、日々変動しています。
4.リスクとリターンの関係
一般的にリスクというと、危険とか良くないことが起こるという意味ですが、投資の世界ではリスクはリターン(投資による利益)の変動幅のことを指します。リスクが高いとうまく行った時は大きな利益が出るが、失敗した時の損失も大きいといった感じです。逆にリスクが低いと成功した時の利益が小さく、失敗した時の損失も少ないです。投資はリスクとリターンは表裏一体です。
株式のリスク
•価格変動リスク…買った時よりも安くなってしまうことがあります。株価は様々な要因で変動しています。その時の情勢によって大きく下落してしまいます。その時に売ってしまうと安くなった分損をしてしまいます。
•信用リスク…投資した企業の業績が悪化して倒産してしまうと最悪の場合株式のは無価値になってしまいます。そうなると投資したお金は戻ってきませんので注意が必要です。
上記の通り株式にはリスクがつきものです。ですがその分リターンも預金に比べると大きいです。
株式のリターン
•売却益が狙える…リスクでも書いた通り下落する時もあれば上昇することもあります。上昇した時に売ればその分利益として受け取れます。
•配当金がもらえる…企業は株式を購入してくれた人(株主)に対して上げた利益を分配してくれます。それが配当金です。業績や企業の方針で差はありますが、大体1%から多いところで4%もらえるところもあります。銀行の利息が0.002%程度の現在、かなり高いことがわかります。
•株主優待をもらえる…企業が株主に対して自社の製品やサービスなどの優待品を贈る制度です。全ての企業が実施しているわけではありませんが、食品から金券、などバリエーションは様々です。
5.分散投資の重要性
リスクを管理するために、異なる種類の株式に投資することが重要です。これを分散投資と呼びます。仮に一つの企業の株式を購入し、万が一その企業が倒産してしまったら、その株式は無価値になってしまいます。投資の世界は何が起こるかわかりません。異なる業種や地域に投資することで、リスクを分散させることができます。
6.情報収集と学習
株式投資を成功させるためには、常に情報を収集し、学習することが重要です。企業の業績、市場のトレンド、投資戦略などについて常に学んでおくことが必要です。
まとめ
・株式を買ってその会社のオーナーになり経営に参加できる。
・現物取引と信用取引がある。※信用取引は借金になるリスク大。要注意です。
・株価は日々変動し、業績や世界情勢、トレンドで変化する。
・リスクがあるがリターンもある。リスクとリターンは表裏一体。
・一つの会社、分野だけでなく分散させることでリスクを分散できる。情報収集も必要。
・株式投資はリスクを伴いますが、その分リターンもあります。適切な知識と計画を持って取り組むことで、資産を成長させることができます。無理のない範囲で投資をしていくのが一番かと思います。
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