今回は、前回に引き続き金利について書いていこうと思います。
金利にも色々種類がありますが、大きく分けて長期金利と短期金利に分けることができます。
長期金利
期間が1年以上の金利。主に10年物国債です。「為替」「景気」「物価」によって変動します。これらの経済情勢によってできていきます。
為替…為替相場の動きは長期金利に直接的に影響を及ぼします。例えば円安になると、外貨を買って円を売る動きが多くなるので円の需要に対して供給が減るため金利が上昇します。円高の時は逆です。
景気…景気が良くなると個人消費や、、企業の設備投資などが増えて資金需要が高くなるので金利が上昇します。逆に景気が悪くなると金利は下がります。
物価…物価が上がるとお金の価値が下がり、多くの人や企業はお金を物に買えるようになり資金需要が高まり金利が上がります。さらに物価上昇が続くと中央銀行が物価を抑えるために政策金利を引き上げ、お金の供給を減らそうとしますこれでも金利が上昇しやすくなります。
短期金利
期間が1年未満の金利。主に中央銀行の政策金利です。銀行間の貸し借りに適用される金利。普通預金や満期1年未満の定期預金の金利に適用されます。中央銀行が調整しています。
多くの人がお金を必要とすれば短期金利は上昇します。それを見て中央銀行が市場のお金の量を調整し金利を調整しています。時には景気の過熱を抑えたり(利上げ)不況を脱するために景気を刺激(利下げ)しています。
私たちへの影響
短期金利が上昇すると長期金利も上昇します。すると住宅ローンや車のローンなどの金利が上がります。金利が上がれば支払い額も上がるので手が出しにくくなります。また、長期金利が上昇すれば銀行の預金の金利も上がります。そうすると預金にお金を回す人もふえます。逆に低下すると、住宅や車が買いやすくなったり、預金の金利も低下するのでメリットが低下し株などの資産に資金が流れやすくなります。
金利は経済状況や為替などが複雑に絡み合って出てきます。私たちの生活には切っても切れない存在なのである程度の知識は持っておいた方がいいかと思います。
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